“浅慮”のいろいろな読み方と例文
旧字:淺慮
読み方割合
あさはか88.2%
せんりょ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わらう者は心なき町人ずれの事、まことの識者や、武門の何であるかを知る者は、よも浅慮あさはかに御当家を、卑怯の、不孝のとは、申しますまい
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牢屋へ入れられたのです。浅慮あさはかな奴であまりやりすぎたので到頭神罰が下ったのですね。……八ヵ月して裁判になりました。
女房ども (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「さて、浅慮せんりょ千万な。いかに、彼がうつけ者でも、自分で殺害した女の死人形を見て、何で、涙を流そうか。犯罪人の心理とは、決して、そうしたものではない」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そう思われても、しかたがござりませんけれど、今までたてついてきましたことは、ほんとに、世間知らずの女心から出た浅慮せんりょ、どうぞ、わたしの真心をおくみとりなされて——」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)