“沈香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんこう53.8%
ぢんかう30.8%
ちんこう11.5%
ちんかう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沈香じんこう麝香じゃこう人参にんじんくま金箔きんぱくなどの仕入、遠国から来る薬の注文、小包の発送、その他達雄が監督すべきことは数々あった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
祖母が沈香ぢんかうをもつてゐたのと、ゆびをやけどしたりすると、チチンカンプンと口で吹きながらいつたのとを、ごつちやにして、なんでも
お灸 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「それは旦那のでございます。白檀びゃくだんとか沈香ちんこうとかの入った、長い長いカンカンの線香がお好きで、半ときいぶっていると御自慢にしていました」
「最初は結構な煙草かと思ひました、——恥かし乍ら、伽羅や沈香ちんかうといふものを、嗅いだことも無い私で、あれが伽羅と判るまでに、飛んだ苦勞をしましたよ」