“沈湎”の読み方と例文
読み方割合
ちんめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この日も君江はこの快感に沈湎ちんめんして、転寐うたたねから目を覚した時、もう午後三時近くと知りながら、なお枕から顔をあげる気がしなかった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
沈湎ちんめんたるその眉を見て、城太郎はひそかに怖れをなした。馬糧小屋の中で小茶ちゃんと遊んだことが分ったのではないかと思って——
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俗見の傀儡かいらい同様だッた俺の半生を諷刺し、俺を悲運に沈湎ちんめんさせた卑小な気質に報復するのに、これこそは恰好な方法だと思った。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)