“水鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みづとり38.5%
みずとり23.1%
みずどり15.4%
みづどり15.4%
すゐてう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といふのは、水鳥みづとりが、なみうへることからうつつてて、人間にんげんにも、舟旅ふなたび夜泊よどまりの場合ばあひもちひます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
仙波沼せんばぬまの水が先のほうに少し見えた。水鳥みずとりだろう、胡粉ごふんを点々とおいたように白い。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おなじ場所では余り沢山たくさんには殖えないものなのであろうか知ら? 御存じの通り、稲塚いなづか稲田いなだ粟黍あわきびの実る時は、平家へいけの大軍を走らした水鳥みずどりほどの羽音はおとを立てて、畷行なわてゆき、畔行あぜゆくものを驚かす
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水鳥みづどりかもいろ青馬あをうま今日けふひとはかぎりしといふ 〔巻二十・四四九四〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
およそ陸鳥りくてうは夜中めくらとなり、水鳥すゐてうは夜中あきらか也。ことにがんは夜中物を見る事はなはだ明也。他国はしらず我国の雁はおほくはひるねふり、夜は飛行とびありく。