“水際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずぎわ55.4%
みぎは16.8%
みぎわ15.8%
みづぎは9.9%
みずぎは1.0%
ミギハ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいて見ると存外小さい。三丁ほどよりあるまい。ただ非常に不規則なかたちで、ところどころに岩が自然のまま水際みずぎわよこたわっている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
我は斯くわが歩履あゆみをわが師のたのもしきあゆみにあはせてかゝる雲をいで、はや低き水際みぎはに死せる光にむかへり 一〇—一二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しんとしてさびしい磯の退潮ひきしおあとが日にひかって、小さな波が水際みぎわをもてあそんでいるらしく長いすじ白刃しらはのように光っては消えている。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「是はなんでせう」と云つて、仰向あほむいた。あたまうへには大きなしいの木が、日のらない程あつい葉をしげらして、丸いかたちに、水際みづぎは迄張り出してゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
裏へ廻つて、大きな欅の下からたかそらを覗いたら、普通のそらよりもあきらかに見えた。熊笹のなか水際みずぎはりて、例の椎の木の所迄来て、又しやがんだ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御陵山ミハカヤマ 水際ミギハ夕づく色 深し。一日しづけき歩みのノチ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)