“水呑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずのみ69.2%
みづの15.4%
みずの7.7%
みのみ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬鹿っ! 貧乏はしても嘉三郎だぞ! そこえらの水呑みずのみ百姓と縁組えんぐみが出来ると思うのか! 痩せても枯れても庄屋の家だぞ。
栗の花の咲くころ (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
容貌きりようのわるい妻を持つぐらゐ我慢もなる筈、水呑みづのみの小作が子として一足飛そくとびのお大尽なればと、やがては実家をさへ洗はれて、人の口さがなし伯父伯母一つになつてあざけるやうな口調を
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
満更まんざら水呑みずのみ百姓でもなかったのであろう。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「十一日。晴。朝五半時鞆津出立。水呑みのみ村昼食。安石、吟平迎。地引ぢびきより総隊行列午後八半時着。鉄御門前へ一等官御出迎。夫より御宮拝礼、神酒頂戴之上引取。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)