“毎々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つねづね29.2%
まい/\25.0%
まいまい16.7%
こと/″\8.3%
つね/″\8.3%
いつも/\4.2%
ことごと4.2%
たびたび4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎々つねづね申され候事に、神道を明白に人々の腹へ入る如く書を著し、 天朝より開板して天下へ御頒示はんじされたしとしきり祈念きねん仕り居られ候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
家内かないが。)(家内かないが。)と雙方さうはう同音どうおんつたが==毎々まい/\世話せわに==とふべきところを、同時どうじ兩方りやうはうでのみみの一寸ちよつと默然だんまり
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
村の寄合などにたまに出て、私は諸君の頭の白くなったに毎々まいまい驚かされます。驚く私自身が諸君に驚かるゝ程としをとりました。全く十七年は短い月日でありません。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
母樣はゝおやは子に甘きならひ、聞く毎々こと/″\に身にしみて口惜しく、父樣とゝさんは何と思し召すか知らぬが元來もと/\此方こちから貰ふて下されと願ふて遣つた子ではなし
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
而して今にして知りぬ、古人が自家見証につきて語る所の、毎々つね/″\いたづらに人をして五里霧中に彷徨はうくわうせしむるの感ある所以ゆゑんを。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
せんじてありしが夫と見るより言葉ことばあらため是は/\御深切ごしんせつ毎々いつも/\御尋おたづね今日は何よりも心よき樣子にてすや/\ねぶり居候と云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞く毎々ことごとに身にしみて口惜くちをしく、父様ととさんは何とおぼし召すか知らぬが元来もともと此方こちから貰ふて下されと願ふて遣つた子ではなし、身分が悪いの学校がどうしたのと宜くも宜くも勝手な事が言はれた物
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
雷はます/\はげしく鳴った。最早もう今度こんどは落ちた、と彼は毎々たびたび観念した。而して彼の心は却て落ついた。彼の心は一種自己に対し、妻に対し、一切の生類しょうるいに対する憐愍あわれに満された。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)