“毀誉褒貶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きよほうへん93.3%
きよはうへん6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「楊阜、なぜそんなに女々めめしく哭くのかえ。人間は最後にまことをあらわせばいいのです。生きているうちの毀誉褒貶きよほうへんなど心におかけでない」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
捜査の苦心、証拠蒐集の不備の為の焦慮、当時の世論の囂々ごう/\たる毀誉褒貶きよほうへんの声、呪の手紙、そんなものが可成かなり彼を苦しめた。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
彼の秘書官の如く働くので、社員中に大分不平嫉妬しつとの声がさかんなのです、けれど一身の毀誉褒貶きよはうへんごときは度外にきて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
紛々ふんぷんたる毀誉褒貶きよはうへん庸愚ようぐの才が自讃の如きも、一犬の虚に吠ゆる処、万犬また実を伝へて、かならずしもピロンが所謂いはゆる、前人未発の業とべからず。寿陵余子じゆりようよし生れてこの季世にあり。ピロンたるもまた難いかな。