“殊勝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅしょう71.6%
しゆしよう18.5%
けなげ6.2%
しお2.5%
しゆしやう1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文「ウーム、殊勝しゅしょう心掛こゝろがけじゃ、時に吉とやら、そちの親方という新潟の沖にて親船に乗ってる奴はなんという名で何処どこの国の者か」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
殊勝しゆしようらしくきこえて如何いかゞですけれども、道中だうちうみややしろほこらのあるところへは、きつ持合もちあはせたくすりなかの、何種なにしゆのか、一包ひとつゝみづゝをそなへました。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
弦月丸げんげつまる運命うんめい最早もはやぷん、二ふん甲板かんぱんにはのこ一艘いつそう端艇たんていい、くなりては今更いまさらなにをかおもはん、せめては殊勝けなげなる最後さいごこそ吾等われらのぞみである。
「そんな殊勝しおらしい人間じゃない。慾の皮が突っ張っているから、取るものなら、年でも余計に取ろうって料簡りょうけんだろう」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
白髪しらがふり、まろび、そでとる殊勝しゆしやうさや。——
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)