“殉職”の読み方と例文
読み方割合
じゅんしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、縁者の一個ひとり殉職じゅんしょくなどは取るに足りません。憂うるところは、これが天下に及ぼす騒乱のちょをなしては一大事と存ずるのです。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光吉こうきちの父親は鉄道の駅員えきいんだったが、五年まえに事故じこのために殉職じゅんしょくした。その後、母は、女手おんなでひとつで光吉こうきちをいままでそだててきたのだった。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
殉職じゅんしょくという名目は成り立たず、会社からはわずかな見舞金しか貰えなかった。それに夫の芳三というのが、ふだんから会社側の気受けがよくなかったのである。
夕張の宿 (新字新仮名) / 小山清(著)