“歯噛”のいろいろな読み方と例文
旧字:齒噛
読み方割合
はが65.8%
はがみ34.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これらの大名連は、毛唐と戦をするだけの勇気があるが、将軍様にはそれが無い——と言って、多くの人たちが歯噛はがみをしている。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すわとばかりに正行まさつら正朝まさとも親房ちかふさの面々きっ御輿みこしまもって賊軍をにらんだ、その目は血走り憤怒ふんぬ歯噛はがみ、毛髪ことごとく逆立さかだって見える。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
云い返そうと思うけれど吃る癖が出たから、それが邪魔をして反対に云いくるめられるのは必定、歯噛はがみをした団兵衛
だだら団兵衛 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
米友は歯噛はがみをしました。僅かの間に畜生どもにばかにされたかと思うと、米友の気象ではたまらないのであります。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)