“此子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このこ60.9%
これ34.8%
これこ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教会の老爺じいさんの子か知ら。今考えて見ると此の子は悪い処にいあわせたもんだ。乃公は此子このこすかして凧糸を其胸へ巻きつけた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
此子これため、我が為、不自由あらせじ、憂き事のなかれ、少しは余裕もあれかしとて、朝は人より早く起き、はこの通り更けての霜に寒さをこらへて
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
町内てうない一の財産家ものもちといふに、家内かない祖母ばゞ此子これこ二人ふたりよろづかぎ下腹したはらえて留守るす見渡みわたしの總長屋そうながや流石さすが錠前でうまへくだくもあらざりき、正太しようたさきへあがりて風入かぜいりのよき塲處ところたてゝ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)