“此奴等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こいつら78.6%
こいつ7.1%
こねやつら7.1%
こやつら7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軒下あるいは塀の蔭よりばらばらと飛出とびいだして、お使番を引僵ひきたおし、蹴って踏んでくらわして、「此奴等こいつら、人を乞食にしやあがる。へん、よしてもくりや、余計なお世話だ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今聞けば実に呆れて物が云われねえ奴だ、お母様はゝさま誠に有り難うございまするが、あなたが親父へ義理を立てゝ、此奴等こいつを逃がして下さいましても天命はのがれられませんから
此奴等こねやつられはぐつたこたりやしねえ、それにさうだにさわぎやがつて、五月繩うるせ奴等やつらつてるもんだ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
たづさへて駈付かけつけ見れば是は如何に餘りし黒髮くろかみ振亂ふりみだせし廿四五歳の女と三十ぢか色白いろしろき男とくみつほぐれつ爭ひ居たしかば扨は此奴等こやつら色事いろごと喧嘩けんくわにてもなすかや併し見て居られぬとて漸々に双方さうはう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)