“款冬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふき62.5%
かんとう12.5%
やまぶき12.5%
フキ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅干を使わない時はものこしらえるとか百合のない時には款冬ふきとうとかあゆのウルカとか必ず苦味と酸味を膳の上に欠かないのが五味の調和だ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そのまわりに年々生い茂る款冬かんとうなどに負かされるのか、いっこうに大きくもならず、一度も花をつけたことは無かった。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
また古典のうえでは“——木曾は信濃を出でしより、巴、款冬やまぶきとて二人の美女を具せられたり”とみえ、山吹の名にはむずかしい字が当ててある。それも「木曾最期」の一章にしか出ていない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
 山茶 栂 概 大竹(周り貳尺斗のもの有るといへり。) 枸骨ヒイラギ(葉は機樹。茶の如し。木色赤うして葉先年々立なり。本邦の栢に似たり。) 桐 モチノキ 蒜(葉玉簪花の如し。) 大蒜 小蒜 款冬フキ 茗荷メウガ 土當滿ウド 百合 牛房〔蒡〕 胡頽子グミ イチゴ 虎杖イタドリ等なり。
他計甚麽(竹島)雑誌 (旧字旧仮名) / 松浦武四郎(著)