“櫟林”の読み方と例文
読み方割合
くぬぎばやし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは三十軒ほどの部落の端にある、北側に櫟林くぬぎばやしをめぐらせた、南向きの、枯れて明るい桑畑を前にした陽当りのよい構えだった。
日本婦道記:小指 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
勘次かんじ菜種油なたねあぶらのやうに櫟林くぬぎばやしあひせつしつゝ村落むら西端せいたん僻在へきざいして親子おやこにんたゞ凝結ぎようけつしたやうな状態じやうたいたもつて落付おちついるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
全山こと/″\く小松原であるこの山も麓の方には稀に櫟林くぬぎばやしや萱の原がある。紅梅を見越しての麓の原はちやうどその櫟の林となつてゐた。