“横行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうこう50.0%
わうかう21.4%
おうぎょう14.3%
よこゆき7.1%
わうぎやう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロンドンでリッパア騒動が終塞しゅうそくするとまもなく、その翌年の初夏、同じような悪鬼的横行おうこうが今度はマナガ市の心胆しんたんを寒からしめている。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
くわふるに橄欖島かんらんたう附近ふきんには、始終しじう有名いうめいなる海賊船かいぞくせん横行わうかうし、また屡々しば/\歐洲をうしう諸國しよこく軍艦ぐんかん巡航じゆんかうしてますから、其邊そのへん海底戰鬪艇かいていせんとうてい機關きくわん活動くわつどううしなつて
当時関八州を横行おうぎょうして、変幻出没、なぎさの網に陽炎かげろうかげとどめず、名のみ御曹子万綱おんぞうしまんつなと、音に聞えた大盗あり。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
但馬の養父郡のいちばん奥にある元の西谷村の奥の方の横行よこゆきという部落などは、割箸ばかりを造っていると聞いたことがあるが、ここでも木地師とか、木地屋とかいう呼び名が残っているらしい。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかれども白晝はくちう横行わうぎやう惡魔あくまは、四時しじつねものにはあらず。あるひしうへだててかへり、あるひつきをおきてきたる。そのとききたとき進退しんたいつねすこぶなり。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)