“樅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もみ97.9%
タンネ1.4%
アベーテ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八重子を連れて男の子たちが指定したM——店へ入り、クリスマスの為めにもみの木に装飾の美しい二階の食堂へ上って待受けました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
きめて置いた室は、廊下つづきの裏二階で、アーレの上に、ハルデルのタンネが窓に近い。差しあたっての相談もあるし、馬鹿話しなんて余裕は、薬にしたくもない。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
あくる日、眼がさめたときは、靄がしっとりと窓にせまって、庭のアベーテは、梢だけ墨絵のように、浮き出して見える。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)