“極寒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごっかん55.6%
ごくかん44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ、極寒ごっかんの地帯における吹雪ときたら、そのものすごいことは、ちょっと形容のことばが見つからないくらいだ。
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その妹の鈴も、この剣山に同獄しておりましたが、極寒ごっかんのうちに、凍死してしまいました。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地獄には誰でも知つてゐる通り、つるぎの山や血の池の外にも、焦熱せうねつ地獄といふ焔の谷や極寒ごくかん地獄といふ氷の海が、真暗な空の下に並んでゐます。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しづかにあしきよをはりていざとばかりにいざなはれぬ、流石さすがなり商賣しやうばいがらさんとして家内かないらす電燈でんとうひかりに襤褸つゞれはりいちじるくえてときいま極寒ごくかんともいはずそびらあせながるぞくるしき
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)