“業腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうはら79.3%
ごふはら19.0%
ごうはち0.8%
ごうばら0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒の下地で、常よりは、やや図々しい前川に、夫人はちょっと業腹ごうはらで、ヒステリックに、その話を打ち切って、別の手を考えていた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それから又夏目先生の話に子規しきは先生の俳句や漢詩にいつも批評を加へたさうです。先生は勿論もちろん子規の自負心じふしんを多少業腹ごふはらに思つたのでせう。
正岡子規 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あきないのことなどわからない普通なみの女であると思っているだけに、集まっている和泉屋の者一同にとっては、かなり迷惑なことでもあり、また業腹ごうはちにも感じられた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
表面の萎縮いしゅくとはべつに、内心は、よけいに業腹ごうばらえた。こいつらは、おれをおれと知って、あしらっていやがったなと、はじを、新たにしたからである。