“椽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えん64.6%
たるき18.5%
ゑん7.7%
たりき1.5%
てん1.5%
のき1.5%
ふち1.5%
へり1.5%
タルキ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月は一庭のじゆらし、樹は一庭の影を落し、影と光と黒白こくびやく斑々はん/\としてにはつ。えんおほいなるかへでの如き影あり、金剛纂やつでの落せるなり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
それは破れた数本のたるきのある小家で、くずちようとしている壁を木の股で支えてあるのが見えた。そこに小さな室があった。
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
何故なぜでもいけませぬ、わたしわがまゝゆゑまをすまいとおもときうしてもやでござんすとて、ついとつてゑんがはへいづるに、くもなきそらつきかげすゞしく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ここにその神の髮をりて、その室のたりきごとに結ひ著けて、五百引いほびきいは一二を、その室の戸に取りへて、そのみめ須世理毘賣を負ひて
諸友はその老かつ頽なるものにき、一えいてんを抜きてこれに代え、以て数月の風雨を支えんと欲す。これわれを視て異端怪物と為して、これを疎外する所以ゆえんなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
十九日 ありなし雲、のきの端にあり。
雲の日記 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その時分まで、黒子の男が球台のふちから顔をもたげないのがちょっと妙ではあった。
撞球室の七人 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
コレ、タケちやん、舟のへりへ寄りかゝるのではありませんよ、音なしくシヤントして入つしやい。
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
爾に其大神の髪を取りて、其室屋のタルキ毎にい著けて、五百引石イオビキイワを其室屋の戸に取えて、其妻須勢理毘売を負いて、其大神の生大刀イクタチ生弓矢イクユミヤまた其天詔琴アメノノリゴトを取り持たして、逃げ出でます時に
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)