“梅雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つゆ91.4%
ばいう5.3%
さみだれ2.0%
つうゆ0.7%
ツユ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二週間がアト一日となった五月十一日は折角せっかく晴れ続いていた天気が引っくり返って、朝から梅雨つゆのような雨がシトシトと降っていた。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
併し、嘉三郎は、そのまま何も言わずに、残っている冷酒ひやざけを一息にあおると、せわしく勘定をして、梅雨ばいうの暗い往来へ出て行った。
栗の花の咲くころ (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
梅雨さみだれの中に一日カッと晴れた日があった。薄い灰色の中からあざやかな青い空が見えて、光線がみなぎるように青葉に照った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
梅雨つうゆのおあめも寝ておくれ
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
梅雨ツユの雨 はれ間となりて、明り来る道の上には 虫多く出づ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)