“栗林”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りつりん71.4%
くりばやし28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後楽園や栗林りつりん公園はやはり春秋に見るべきであろう。九十五度の風が吹くと温帯の風物は赤土色の憂愁に包まれてしまうのである。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
十月二十日 一行の中に年尾も加はり、高松栗林りつりん公園内、掬月きくげつ亭俳句会。此夜高松古新町かしく泊。善通寺に正一郎伍長を訪ふ。
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
そのあたりは耕地の続いた野で、附近には名高い小布施おぶせ栗林くりばやしもある。その日は四阿あずま、白根の山々も隠れてよく見えなかった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この方丈のいおりも、すぐ近くの栗林くりばやしの番小屋であったのを、私が少からぬ家賃で借りて、庵の裏の五坪ばかりの畑だけが、まあ、わずかに私の自由になるくらいのもので
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)