“栄”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
25.8%
はえ12.6%
さか12.6%
12.1%
さかえ11.1%
ばえ10.0%
えい8.4%
ハヤ1.6%
1.6%
0.5%
たのし0.5%
はや0.5%
ほまれ0.5%
みえ0.5%
よし0.5%
サガ0.5%
サク0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は彼のもとに、あまりえもしない詩人生活をした。彼が巡業を主としてゐたので、従つて彼女の生活は放浪的なものであつた。
デボルド―ヷルモオル (新字旧仮名) / 中原中也(著)
たけも高からず、打見たるところもはえ無けれど、賤しきかたにはあらず。就いてまみえばをかしからじ、へだゝりて聞かんには興あらん。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
勅使の一行が通ってきた北国の駅路うまやじには、綸旨りんし下向げこうのうわさが、当然、人々の耳目からひろがった。そして、念仏門のさかえが謳歌おうかされた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
緑雨は恐らく最後のシャレの吐きえをしたのを満足して、眼と唇辺くちもとに会心の“Sneer”をうかべて苔下にニヤリと脂下やにさがったろう。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
さかええよかしでいははれてよめに来たのだ、改良竈かいりやうかまどと同じくくすぶるへきではない、苦労くらうするなら一度かへつて出直でなほさう。いかさまこれは至言しげんと考へる。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
恋人を捨てゝ、処女としての誇を捨てゝ、世の悪評を買ひながら、全力を尽くして、戦つた戦ひは、戦ひばえのしない無名の戦だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
彼はとても長いことチチコフの手を握りしめながら、とても熱心に、是非いちど自分の村へも御来駕ごらいがえいを賜りたいと懇願した。
古くはかの常盤木をも立てハヤした事は証拠がある。標山シメヤマを作つて神を迎へるのに、必しも松ばかりに限らなかつたものと見える。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
なす(寝) いそはく(<イソふ) またく(<待つ) はやす(<ゆ) こらす(<懲る) うがつ(<穿く) わがぬ(<曲ぐ) おさふ(<圧す) たゝかふ(<叩く)
日本品詞論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そして、仙吉の考へに従へば、「エウに暮せるのだ」何をコセコセした村でなんかくすぼつてることがあらうぞ。
反逆の呂律 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
農夫と督耕者と農に益ある禽獣を饗せしは仁の至義の尽なりと『礼記』にめて居る、子貢しこう蜡を観る、孔子曰くたのしきか、こたえて曰く一国の人皆狂せるごとし、賜その楽しさを知らざるなり
ときをつくらせたり、青葉の杉の幹立の間に隠見する姿を、見はやさうと言つた考へから飼うて置くのでない事は、言ふ迄もない。
鶏鳴と神楽と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たれか主の心を知りし、孰か彼と共に議することを為せしや、孰かまずかれにあたえてそのむくいうけんや、そは万物よろずのものは彼よりいで、かれにり、かれに帰ればなり、願くは世々ほまれ神にあれ、アーメン。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
お前さん方もその高利貸の世話に成つてゐられるのは、余りみえでも無く、さぞ心苦く思つてゐられるだらう、と私は察してゐる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
おなじ六八浅ましきつぶねなりとも、みやこは人の情もありと聞けば、かれをば京に送りやりて、六九よしある人に仕へさせたく思ふなり。我かくてあればよろづに貧しかりぬべし。
黄櫨成列隴※間 南望平々是海湾 未サガ三五駅忽林塍タリ温山
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
さく 渾沌(サク井)┴さく┴さかゆ │
用言の発展 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)