“朱実”のいろいろな読み方と例文
旧字:朱實
読み方割合
あけみ90.0%
あけび10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八十馬の毒牙にかかろうとして救われたことのある朱実あけみでもおればだが——ほかにその説明をする者としては、宇宙あるのみであるが
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして、彼の厚い二つの唇は、兵士たちの最後の者が、跛足びっこを引いて朱実あけみを食べながら、宮殿の方へ去って行っても開いていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
小さな梨、粒林檎つぶりんごくりは生のまま……うでたのは、甘藷さつまいもとともに店が違う。……奥州辺とは事かわって、加越かえつのあの辺に朱実あけびはほとんどない。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)