“木臼”の読み方と例文
読み方割合
きうす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎧窓からさすかすかな光線で、三坪ほどの小屋の一隅に、土間に半分埋められた木臼きうすが、三つならんでいるのがわかる。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
彼は納屋なや檐下のきしたにころがって居る大きな木臼きうすの塵を払って腰かけた。追々人がえて、柿の下は十五六人になった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
南部の方でも三戸さんのへ郡の荒沢不動に、山男の使った木臼きうすが伝わっていることを『糠部五郡小史ぬかのぶごぐんしょうし』には録している。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)