“木箱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きばこ80.0%
はこ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若者わかものは、きんや、ぎんに、象眼ぞうがんをするじゅつや、また陶器とうきや、いろいろな木箱きばこに、樹木じゅもくや、人間にんげん姿すがたけるじゅつならいました。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて所長さんは建物の中に入って、ぼくを木箱きばこの中にぽとんと入れた。その箱には「屑金くずがね入れ」と札がかかっていた。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
と忠蔵は応じたが何がなしに総身ゾッとして、木箱はこを探る手が顫えたのである。それでも弓弦を差し出すと、また同じ声同じ調子で
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
細い長い木箱はこが、月光で銀箔のように光っている水に浮いて、二、三度漂い廻ったが、やがて下流の方へ流れて行った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)