“木欄”の読み方と例文
読み方割合
おばしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は彼の燈火ともしびの海を渡り来て、この狭く薄暗きこうぢに入り、楼上の木欄おばしまに干したる敷布、襦袢はだぎなどまだ取入れぬ人家、頬髭長き猶太ユダヤ教徒のおきな戸前こぜんたゝずみたる居酒屋、一つのはしごは直ちにたかどのに達し
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
樓上の木欄おばしまに干したる敷布、襦袢はだぎなどまだ取入れぬ人家、頬髭長き猶太ユダヤ教徒の翁が戸前に佇みたる居酒屋、一つのはしごは直ちにたかどのに達し、他の梯はあなぐら住まひの鍛冶が家に通じたる貸家などに向ひて
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
余はかの燈火ともしびの海を渡り来て、この狭く薄暗きこうじり、楼上の木欄おばしましたる敷布、襦袢はだぎなどまだ取り入れぬ人家、頬髭ほおひげ長き猶太ユダヤ教徒のおきな戸前こぜんたたずみたる居酒屋、一つのはしごはただちにたかどのに達し
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)