“朝陽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさひ93.8%
ちょうよう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
程なく官兵衛から披露すると、秀吉は朝陽あさひのこぼれている書院へ彼を引いて打ちくつろいだ。むかし話やら、都の噂などの末に
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
忍ヶ岡と太郎稲荷の森の梢には朝陽あさひが際立ツてあたツてる。入谷は尚ほ半分靄に包まれ、吉原田甫は一面の霜である。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
内二隻はオランダから買入れた咸臨丸と朝陽ちょうよう丸、他の一隻は英国女王から贈られた「エムペラア」改め蟠龍はんりょう丸。
咸臨丸その他 (新字新仮名) / 服部之総(著)
鮮麗な朝陽ちょうようが、彼と山頂を染めていた。彼の原始人のような太い両腕は空へ突ッ張っていた。そしてたしかにこの山頂を踏みしめているところのわが二つの足をじっと見た。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)