“朝貌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさがお62.5%
あさがほ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松やもっこくやの庭木を愛するのがファシストならば、つたや藤やまた朝貌あさがお烏瓜からすうりのような蔓草を愛するのがリベラリストかもしれない。
KからQまで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
自分達が大阪から帰ったとき朝貌あさがおはまだ咲いていた。しかし父の興味はもう朝貌を離れていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
母が答へるいとまのない中に父は足早に家の方へ行つてしまひ私は朝貌あさがほつるを手に持つたなりで惘然ぼんやりとあとを見送つて居り升た。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
菅茶山の朝貌あさがほの話は、流暢な語気が殆どトリヰアルに近い所まで到つてゐる。想ふに茶山は平素語を秤盤しようはんのぼせて後に、口に発する如き人ではなかつただらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)