“朔日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついたち94.7%
ツイタチ3.2%
さくじつ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朔日ついたちと十五日と、毎月、夫々の日の朝には、彼の家では「蔭膳」と称する特別の膳部がひとつ、仰々しく床の間に向けて供へられた。
鏡地獄 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
コヨミの事を言はれて、刀自はぎよつとした。ほんに、今日こそ、氷室ヒムロ朔日ツイタチぢや。さう思ふ下から齒の根のあはぬやうな惡感を覺えた。大昔から、暦はヒジリの與る道と考へて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
嘉永六年癸丑きちゅう 十年四方に遊学の公許を受く。六月朔日さくじつ、江戸に着す。六月三日、米国水師提督彼理ペリー浦賀に来る。七月、家定将軍となる〔温恭公〕。七月、露艦長崎に来る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)