“有為”のいろいろな読み方と例文
旧字:有爲
読み方割合
ゆうい84.6%
うい7.7%
いうゐ3.8%
エフィシエント3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は会社は世の有為ゆういなる青年に向かって入ってくれと頼むようにも思われる、いわゆる需要じゅよう供給きょうきゅうとの相互に応じ合ったことである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
現在はこくをきざんでわれを待つ。有為ういの天下は眼前に落ちきたる。双のかいなは風をって乾坤けんこんに鳴る。——これだから宗近君は叡山に登りながら何にも知らぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「イヤ、例令たとへ如何なる事情があらうとも、此の軍国多事の際、有為いうゐの将校に重傷を負はしむると云ふは容赦ならぬ」と、言ひつゝ将軍はなゝめに篠田の後影をにらみつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「いや、一しょにすべきものだ。成程天才は有為エフィシエントだろう。狂人は有為エフィシエントじゃないに違いない。が、その差別は人間が彼等の所行しょぎょうに与えた価値の差別だ。自然に存している差別じゃない。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)