“有情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うじょう52.4%
うじやう23.8%
やさし9.5%
ゆうじょう9.5%
うぜう4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼にあってはウォールデンの湖水や森が有情うじょうであるばかりでなく、そこに住むいろいろな小動物や植物も人間のさまざまな性格と運命とを反映する。
たゞ有情うじやうの者をのみ蹴る記憶のはりの痛みによりてしば/\涙を流さしむることあり 一九—二一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
また此が知れたらば女の要らぬ無益むだ心配、其故何時も身体の弱いと、有情やさしくて無理な叱言こゞとを受くるであらう、もう止めましよ止めましよ、あゝ痛
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
見ずや、上野の老杉ろうさんは黙々として語らず訴へず、独りおのれの命数を知り従容しょうようとして枯死こしし行けり。無情の草木はるか有情ゆうじょうの人にまさるところなからずや。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
嗚呼ああ有情うぜう萬象ものの子よ
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)