“月代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかやき93.8%
つきしろ3.4%
さかいき1.0%
さかゆき1.0%
きかやを0.5%
さかさき0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大層寢起きが良いな、八。挨拶だつて尋常だし、月代さかやきだつて、當つたばかりぢやないか、つかに結構な婿の口でもあつたのかえ」
追撃の小競合こぜりあいはそこにもここにもあった。そのうちに放火もすこし下火になって、二十日の夜の五つ時の空には地上を照らす月代つきしろとてもない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今に記憶してる事を申せば、幼少の頃、月代さかいきるとき、頭のぼんくぼを剃ると痛いから嫌がる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
紙帳のことは『浅間あさまだけ』という、くさ双紙ぞうしでおなじみになっている、星影土右衛門という月代さかゆきのたったすごい男が、六部の姿で、仕込みづえをぬきかけている姿をおもいだし、大きな木魚面の
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
月代きかやをを半分剃り残しても驚くような与茂吉じゃない
五十年輩の小鬢こびんの霜も、月代さかさきの輝やきも申分ない分別男ですが、四角に張つた顎や、少し段のついた鼻筋に、きかぬ氣らしさは充分に受取れます。