“曲水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょくすい60.0%
ゴクスヰ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一双いっそう屏風びょうぶの絵は、むら消えの雪の小松に丹頂たんちょうの鶴、雛鶴ひなづる。一つは曲水きょくすい群青ぐんじょうに桃のさかずき絵雪洞えぼんぼり、桃のようなともす。……ちょっと風情ふぜい舞扇まいおおぎ
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
入込いりごみ諏訪すわ涌湯いでゆの夕ま暮 曲水きょくすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
古く、三月初めの巳の日に、水辺に出て祓除をなし、宴飲をした。其が形式化して、曲水ゴクスヰの宴ともなつた。
其が形式化して曲水ゴクスヰの宴ともなつたので、通常伝へる処では、の後、上巳をやめて三日を用ゐる様になつたが、名前は依然、上巳で通つてゐるのだといふ。同じ例は端午の節供に見出される。
雛祭りの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)