“暮方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くれがた95.0%
くれかた5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暴風雨ばうふううとしから、ばつたりなくつた。それが、今年ことし、しかもあの大地震おほぢしんまへ暮方くれがたに、そらなみのやうにれてわたりついた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さて又同く十月二十七日の暮方くれがた名主用右衞門方へ五六人の侍士來りしゆゑ用右衞門きもひやして出むかひける所さきに立し者此御このお侍士を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と無理強談ごうだん折柄おりから暮方くれかたの木蔭よりむっくり黒山の如き大熊が現われ出でゝ、蟠龍軒が振上げた手首をむんずと引ッつかみ、どうとかたえに引倒しました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と言つて、有合せの小柄こづかを褒美に取らせられた。主人あるじは殿様のおめに預かつたのだからといつて、その日は一日屋根を這ひ廻つて、日の暮方くれかたまで下りて来ようとしなかつた。