“暢気者”の読み方と例文
読み方割合
のんきもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんの、王進は元来の暢気者のんきものですよ。決して、これしきのことに腐りはしませぬ。けれど、母上のお悩みが察しられますので」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いゝさ暢気者のんきもの長命ながいきするつて云ふからね、お母さんはもう長くもあるまいし、兄さんだつてあゝ身をくだいちや何時病気になるかも分らない。
お末の死 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
「ヘエー、役目というわけでもありませんが、木戸の側にいるのは私とお向うの与八さん夫婦ですが、与八さんは暢気者のんきものですから、ツイ私が締めることになります。それにうっかり締め忘れたりすると、お六さんがやかましかったんです」