“智”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
53.8%
さと15.4%
さとり10.3%
かしこ7.7%
とも5.1%
しること2.6%
インテレクト2.6%
チリ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久々都の名義を考ふるに、日本紀に木祖きのそや久久能智とある久々は茎にて、草木の幹をいふ。は男を尊む称なり。と通音なり。
さとき導者。汝等をこゝに捕ふる網、その解くるさま、地のこゝに震ふ所以、汝等の倶に喜ぶところの物、我今皆これを知る 七六—七八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
われさとりわざをもて汝をこゝにみちびけり、今より汝は好む所を導者となすべし、汝けはしき路を出で狹き路をはなる 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
餓ゑた時程人のかしこくなる時はない。渠は力の抜けた足を急がせて、支庁坂をりきつたが、左に曲ると両側の軒燈ともしび明るい真砂町の通衢とほり
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
隣のともちやんが、それどこぢやないといふ様に心配して、これをみろ、これをみろ——とばかりに私の腕をつゝついて、自分のノートを差出してくれた。
カイダイ (新字旧仮名) / 平山千代子(著)
この王陽明が、「行はしることより出づるにあらず、行はんと欲する心(意志)とおこないとがもとなり」といふ説は、最も新しき独逸ドイツのヴントなどの心理学と一致するところありて、実におもしろく存候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
云ひ換へれば、氏は余にインテレクトの作家だ、余に書斎的な芸術家だ。即ち、氏の芸術の胎は全人間の内に無くして、寧ろその一部である頭の内にあるやうに思はれる。
古籠コロネルの岬のあたり、あかつきのもやが消えて、遠大な道のりである万里を越えた船をつなぎとめる。汽笛一声を発すれば山も水も緑にそまり、チリ南部の春景色は港のあたりに満ちている。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)