“景色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けしき93.2%
けいしょく3.2%
けいしよく1.8%
ありさま0.4%
かしき0.4%
けはい0.4%
げしき0.4%
ル・ベザージュ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、懐中かいちゅうから、スケッチちょうして、前方ぜんぽう黄色きいろくなった田圃たんぼや、灰色はいいろにかすんだはやし景色けしきなどを写生しゃせいしにかかったのであります。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
筆をって書いていても、魏叔子ぎしゅくし大鉄椎だいてっついでんにある曠野こうや景色けいしょくが眼の前に浮んでくる。けれども歩いている途中は実に苦しかった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とゞめて川面かはづらを見やれば誠に魂を冷す關山とてさかしき坂あり一人こゝを守れば萬夫も越えがたしと見ゆる絶所にて景色けいしよくもよし車夫いろ/\名所話しを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
ホモイはちょっとその動物園どうぶつえん景色ありさまを考えてみて、たまらなくおもしろくなりました。そこで
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すなわちこれは夕暮に際して特に眼をひいた花の景色けはい、花の風情を愛でたものとみればよろしい。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それはもはや、あるかなきかの遠い夢景色げしきだった。線路が曲がって、ある切り通しの中にはいり込み、その景色が見えなくなってしまうと、彼らはもう人に見られる恐れもないので気をゆるめた。
景色ル・ベザージュとは、人間セ・レタ・ダアムの心状態である」といつたスヰスの詩人アミエルの名句は、まさしく此處へ來て味はふことが出來る。
山岳美観:02 山岳美観 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)