“旧暦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうれき83.3%
きうれき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旧暦きゅうれきで正月をするのがこの近在の習慣なので、町はいつもに変わらずしんとして、赤い腰巻をした田舎娘も見えなかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
旧暦きゅうれき八月十七日のばん、おらはさけのんで早くた。おおい、おおいとこうでんだ。きて小屋こやから出てみたら、お月さまはちょうどそらのてっぺんだ。
ざしき童子のはなし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
長吉ちやうきちの時長命寺辺ちやうめいじへんつゝみの上の木立こだちから、他分たぶん旧暦きうれき七月の満月であらう、赤味あかみを帯びた大きな月の昇りかけてるのを認めた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)