“日本人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にほんじん45.9%
につぽんじん18.9%
にっぽんじん8.1%
ヤポンスキー5.4%
ジャパニイス2.7%
シャモ2.7%
ジャポネ2.7%
やまとびと2.7%
ジャポネーズ2.7%
ヤパーナー2.7%
ヤポンスキイ2.7%
ヤマトンチュー2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくおもふに、いつたい僕等ぼくら日本人にほんじん麻雀マージヤンあそかた神經質しんけいしつぎる。あるひ末梢的まつせうてきぎる。勿論もちろんあらそひ、とらへ、相手あひてねら勝負事しようぶごとだ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
おぼえてます。父樣おとつさんわたくしあたまでゝ、おまへ日本人につぽんじんといふことをばどんなときにもわすれてはなりませんよ、とおつしやつたことでせう。
酒屋さかやさんは、ああいうのを、アプレゲールとか、いうので、いままでの日本人にっぽんじんとちがっているのだと、いっていましたよ。」
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
出鱈目でたらめをいうな、日本人ヤポンスキー。気球はいつかは地上に下りるもんだ。天空てんくうに上ったきりなんてぇことはない」
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうありたい事だ。こういっちゃおまえの前だが、実に日本人ジャパニイスは馬鹿さな。しかしあんまり不便ふびんだ。せめて一件の金時計を蔭ながら拝ましてやろうか。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで余は思った、熊一変いっぺんせばアイヌに到らん、アイヌ一変せば日本人シャモに到らん、日本人シャモ一変せば悪魔に到らん。余はアイヌを好む。尤も熊を好む。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
日本人ジャポネってのは野蛮で勇気がある、ってことを聴いていたが、あなたの臆病なのには驚いた。もっともあなたの様なひとばかしじゃないんでしょうが……」
「書にかけては、宗業にはかなわぬ。わしは、今におことがもっと大きゅうなったら、和歌の道を教えよう。和歌は日本人やまとびとの心のかなでじゃ。成人して、何になろうと、たしなみほどはあってもよい」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マア、や後のほうだろう。ところで、見受けたところ大将は、日本人ジャポネーズらしい。日本人でも、サントスやサン・パウロにいるならお移民コロノさんだが、リオにおいでのようじゃ大使館だね。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ちゃんとした服装をした紳士しんしであったが、私の方を指さして、子供に「あれは日本人ヤパーナーだ。支那人ヒニーゼとはちがう」と説明していた。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
そして私の家では私達が言うことを聞かない場合には「アレ日本人ヤマトンチュードー」といって、私達をおどすのであった。
私の子供時分 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)