“斬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
75.3%
6.4%
ざん5.2%
5.2%
1.2%
きら1.2%
きり1.2%
なぐ1.2%
きっ0.8%
0.4%
きつ0.4%
きる0.4%
0.4%
0.4%
キル0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寶鼎はうてい金虎きんこそんし、芝田しでん白鴉はくあやしなふ。一瓢いつぺう造化ざうくわざうし、三尺さんじやく妖邪えうじやり、逡巡しゆんじゆんさけつくることをかいし、また頃刻けいこくはなひらかしむ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
られたと見えて苦しそう、京橋づつみをタタタタと逃げまろんできた。と、その影を追い慕って、波を泳いでくるような銀蛇ぎんだが見えた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ご下命のまま、これへの途中、源中納言どのを、ざんに処しましてございまする。いさいは御差遣ごさけんの両使より、おききとりを仰ぎたく」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その面構つらがまえでは、問うても容易に口を開くまいが」と、前置きしてほたるりのさきを、廊下の上から突き向けた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四日前の月の夜、ぎ上がったばかりの物干竿に、けた人間が、さっきの菰をねて、馬の後からいて来るような気がする。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
申上たりとも必ず御取上はなき事と心得いつそ一思ひにきられし方が増ならんと覺悟を極め無實の罪を引受て兩人の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かれもこれも一瞬時、得三はまなこ血走り、髪逆立ちて駈込つ、猶予ためらう色無く柱にれる被を被りし人形に、きりつけつきつけ、狂気のごとく、愉快、愉快。と叫びける。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「苦手と考えるからいけないのさ。私なども、長脇差のなぐみを幾度も見ているけれど、みんな、腕におぼえがあるんじゃなし、度胸一つの仕事じゃないの」
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時私は脇差わきざしを一本して居たから、追付おいつかるようになれば後向うしろむいすすんるよりほか仕方しかたがない。きっては誠に不味まずい。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
義兄関羽が、華雄をち取ったからには、此方とても、ひと手柄してみせる。この機をはずさず、全軍をすすめ給え。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
利刃一閃浮世をきつて真ッ二ツ
凡神的唯心的傾向に就て (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
私は実に人をきると云うことは大嫌い、見るのも嫌いだ、けれども逃げれば斬られる、仕方がない、いよい先方むこう抜掛ぬきかかれば背に腹は換えられぬ、此方こっちぬいて先を取らねばならん
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
流石さすが名奉行様だから、永禪和尚が藤屋の女房じゃアまアお梅を連れてげる時のことを知ってるから、これをかして置いては露顕するもとというて、ってげたに違いないと云うので
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どうする? ……諦めるなら綺麗きれいがいいし、四ツにる気なら、つい川下流かわしもだ、舟でも、かごでも、出してやるが」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一、農家耕田コウデンアラス者ハキル
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)