“斑牛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まだらうし77.8%
ぶち22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
優しい眼をした黄と白の斑牛まだらうしが寝そべっていて、可愛い仔牛こうしがいたが、生きた牛のそばにいった事はないし、臆病な私はこわかった。
女らの露店には鈴をつけた山羊やぎも時々寄って来、白い牛、斑牛まだらうし、黒牛なども寄って来るが、女らはそういう獣にはかまわずに、店を片付けて帰るのであった。
リギ山上の一夜 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「この斑牛ぶちは、いつぞや荷を乗せて、山の無動寺へ行った商人あきんどに、牛方なしで貸した牛だ。おさむれえさん、いくらか牛賃をおくんなせえ」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……お? あの斑牛ぶちだが」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)