“放蕩者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうとうもの73.3%
ほうとうしゃ13.3%
どらもの6.7%
はうたうもの6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは若い時は仕様しようのない放蕩者ほうとうものでもあったであろうが、それは時代と環境の罪もあって、彼ばかりがわるいとは言えない。
されば若し世間が放蕩者ほうとうしゃを以て忠臣孝子の如く称賛するものであったなら、彼は邸宅を人手に渡してまでも、其称賛の声を聞こうとはしなかったであろう。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「何アに、はア御話にも何にもなりやしやせん。放蕩者どらもので、性質たちが悪くつて、五六年も前から、もう村の者ア、相手に仕なかつたんでごすから」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
悲劇はそこから生じて男は放蕩者はうたうものとなり、家は乱脈となり、紛争は転輾てんてん増大して、終に可なりの旧家が村にも落着いて居られぬやうになつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)