“放埒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうらつ67.9%
はうらつ30.3%
わがまま0.9%
ホウラツ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然、馬は車体に引かれて突き立った。瞬間、蠅は飛び上った。と、車体と一緒に崖の下へ墜落ついらくして行く放埒ほうらつな馬の腹が眼についた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
そして、これらの憂欝を流し込むところは彼には結局女色より他になく、彼の放埒はうらつな日々の行為はやはり続けられてゐるのである。
日本三文オペラ (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
放埒わがままな感情がぴり/\と苛立って、人を人臭いとも思わぬような、自暴自棄すてばちな気性を見せて来た。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
行状、粗暴放埒ホウラツニ依リ——という理由だった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)