“放免”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうめん69.2%
はうめん15.4%
ほうべん7.7%
はな3.8%
めあかし3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、すぐにわたしは放免ほうめんされた。そのまま何のこともなく教場へ入ることを許された。——素直にその「抗議」がれられたのである。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
卑しい傀儡くぐつの顏を寫しましたり、不動明王を描く時は、無頼の放免はうめんの姿を像りましたり、いろ/\の勿體ない眞似を致しましたが
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
次に素襖のさむらいが二人、次に看督長代かどのおさだいが四人、次に騎馬の検非違使志代けびいしさかんだい、これには調度掛、童、放免ほうべんが各一人、火長代が二人、如木にょぼくが四人、白丁が三人従っている。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「露八。ここを放免はなしてやっても、まさか貴様、またお蔦のところへ、二度と帰るのじゃあるまいな」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを待ッていたらしい地元の放免めあかしを先頭に、出屋敷の掘割口だの裏門までの、地形しらべにも念を入れた上、やがてのこと
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)