“振廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふりまわ56.3%
ふりま18.8%
ふりまは12.5%
ふりかえ6.3%
ふれまわ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに前述せし通りヨブは信仰において知識において遥かに三友を凌駕りょうがせる故、ゾパルの振廻ふりまわす天然知識くらいにてひるむべきはずがない。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ねがいだ、お願だ。精霊大まごつきのところ、お馴染のわし媽々かかあ門札かどふだを願います、と燈籠を振廻ふりまわしたもんです。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それもとき場合ばあひによつたもので、のべつに勝氣かちき振廻ふりまはしてもりますまい、そのうちにもをんな勝氣かちきなかへつゝんで諸事しよじ心得こゝろえたらいかもれませぬけれど
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
エストニアの伝説に、樵夫きこり二人林中で蛇をあまた殺し行くと、ついに蛇の大団堆おおかたまりに逢い、逃ぐるを金冠戴ける蛇王が追いはしる。一人振廻ふりかえり斧でその頭を打つと、蛇王金塊となった。
杢若がその怪しげなる蜘蛛くもの巣を拡げている、この鳥居の向うの隅、以前医師いしゃの邸の裏門のあった処に、むかし番太郎と言って、町内の走り使人つかいとき、非時の振廻ふれまわり、香奠こうでんがえしの配歩行くばりある
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)