“拾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひろ91.3%
じゅう1.4%
1.4%
ひろい1.4%
ひろは1.0%
ひろひ1.0%
ひら1.0%
ひり0.5%
とお0.5%
びろ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そら、どらねこがきた。」といって、かおすとみずをかけたり、いたずらっは、そばをとおると、小石こいしひろってげたりしました。
ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
云いつけられるわれわれの目方はじゅう匁、云いつける団長のめがたは百匁、百匁割る十匁、答十。仕事は九百貫目、九百貫目掛ける十、答九千貫目。
カイロ団長 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「これあ盛り場かららってんだ。別荘町だらなげえのが落ちてるッテッケンド、おら、行ったコタネエ」
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
養い親は命の親でもあるに、死ぬまでひろいッ子ということを知らさず、うみの子よりも可愛がって養育された大恩の、万分一も返す事の出来なかったのは今さら残念な事だと
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いかんとなればおん身は光る石をひろはんとのくはだてにはあらず、妖物ばけもの退治たいぢせんとて川へいたり、おん身よりは我先われさきに川へ飛いり光りものをさぐりあてゝかづきあげしも我なり
雪頽なだれいのちおとしし人、命をひろひし人、我が見聞みきゝしたるをつぎまきしるして暖国だんこくの人の話柄はなしのたねとす。
二千余町歩の大樹林にて、その内にひらだにとて、熊野植物の模範品多く生ぜる八十町長しという幽谷あり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
沼名河ぬながはの底なる玉、求めて得し玉かも、ひりひて得し玉かも、あたらしき君が、老ゆらく惜しも」(三二四七)というのもある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
馬「おもり物でもなんでも少しの間願います、返せば宜うございましょう、今お供物を頂きます、其の替り日本にほんへ帰れば一つをとおにしてお返し申しますから、頂戴」
橋の上にも、堤防の上にも、また水際の砂地にも、生命びろいをした人達がうろうろしている。
にぎり飯 (新字新仮名) / 永井荷風(著)