“招”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
51.8%
まね22.9%
しょう10.6%
せう3.7%
まねき2.9%
2.4%
まねか1.2%
よび0.8%
0.8%
0.4%
まねい0.4%
まねぎ0.4%
0.4%
よば0.4%
0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれとらへられていへ引返ひきかへされたが、女主人をんなあるじ醫師いしやびにられ、ドクトル、アンドレイ、エヒミチはかれ診察しんさつしたのであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
兎角とかく一押いちおし、と何處どこまでもついてくと、えんなのが莞爾につこりして、馭者ぎよしやにはらさず、眞白まつしろあを袖口そでくち、ひらりとまねいて莞爾につこりした。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
紹介状もたずさえずに、取次を通じて、面会を求めるので、座敷へしょうじたら、青年は大勢いる所へ、一羽の山鳥やまどりげて這入はいって来た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
下谷したや團子坂だんござか出店でみせなり。なつ屋根やねうへはしらて、むしろきてきやくせうず。時々とき/″\夕立ゆふだち蕎麥そばさらはる、とおまけをはねば不思議ふしぎにならず。
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
姉娘も、妹娘も、おまねきを受けたので、それはそれは大喜びでした。けれど、どの服を着て行こうか、それをきめるのが大変でした。
シンデレラ (新字新仮名) / 水谷まさる(著)
烏羅と言ひ、阿礼幡と言ひ、他に見えぬ語であるが、此処の阿礼も、射礼のニハに神をぎ下した古風と見られよう。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
義仲寺にうつして葬礼義信をつくし京大坂大津膳所ぜゞ連衆れんじゆう被官ひくわん従者ずさまでも此翁のなさけしたへるにこそまねかざるに馳来はせきたる者三百余人なり。
貴所等あなたがたわたしとは長く御近所に住つて居りますが、今まで仲よく一所に遊ぶ様な機会をりがありませんでした、今晩はくこそ来て下さいました、——今晩貴所方あなたがたをおよび申したのは
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ここにそのぎし八尺やさか勾璁まがたま、鏡、また草薙くさなぎの劒、また常世とこよの思金の神、手力男たぢからをの神、天の石門別いはとわけの神を副へ賜ひてりたまはくは
あらがみ束髮そくはつ薔薇ばらはなかざりもなき湯上ゆあがりの單衣ゆかたでたち、素顏すがほうつくしきなつ富士ふじひたひつきのこりて、をぎ秋風あきかぜふけどほたるねきし塗柄ぬりゑ團扇うちは面影おもかげはなれぬ貴公子きこうしあり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夫は直々じき/\両女ふたりにお問成といなされば分ります、う云う事になって見ますと何気なく二人をまねいたのが天の助けでゞも有たのかと思います
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
まねぎあれと申故左樣なら御苦勞ながら斯樣々々かやう/\に致して招き置ん程に何分御頼たのみ申と約束して立歸り九助は伯父をぢに向ひ折惡敷をりあしく先方が留守るすにてわからざれども久々ひさ/″\家内の者村中の世話になりし事ゆゑ名主組頭親類しんるゐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ペトゥロー死すや上帝は、彼とイワンの霊魂を裁きの廷にし給ひ、⦅さてもこれなる人間ひとのこは類ひ稀なる悪人なり。
夜会へよばれて行く人もあれば、自分の妻子つまこを車に載せて、それを自分がいて花見に出掛ける車夫もある。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それなら、何故榊を立てるかゞ問題になるのですが、かうした信仰は、時代によつて幾らも変つてをりますから、一概に言ふ事は出来ませんが、正月の神を迎へるシロであつたかとも見られます。
門松のはなし (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其内、歌舞伎座で、菊五郎の久作、栄三郎のお光、訥升(?)のお染で、「野崎村」を出すにつき、久松役者なき為、家橘はばれて、大阪から帰つて来た。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)