“担込”のいろいろな読み方と例文
旧字:擔込
読み方割合
かつぎこ66.7%
かつぎこま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、検死が始まる。警察医らしい男が傷口を検査する。一通り済むと直ぐに死体は博士邸へ担込かつぎこまれて了う。傍観者の眼には、きわめて簡単に、事は落着したようであった。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
女の行路病者が担込かつぎこまれて来た、医者に見せると重い肋膜で、すでに手おくれになつてゐ、遂に死亡して了つたが、その次の日、彼女をたすけて連れて来た男が来て、一度面会させてくれと云ふので
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
エリスの家の前に倒れて、家の中に担込かつぎこまれるようにたくらんだのは、彼女の狂言であった。そして彼女はエリスと男との関係を探ろうとしたのであった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)