“押懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしか75.0%
おしかけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一先ひとまず帰宅して寝転ぼうと思ったのであるが、久能谷くのやを離れて街道を見ると、人の瀬を造って、停車場ステイション押懸おしかけるおびただしさ。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ですから、大威張おほゐばりそれでなくツてはおこゑだつてくことの出來できないので、押懸おしかけてつて、無理むり材木ざいもくしげつたところをおけようとおもつて連出つれだしてたんです。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大仏殿の二階の上には、千余人昇り上り、かたきの続くをのぼせじとはしをばひいてけり。猛火みやうくわまさし押懸おしかけたり。喚叫をめきさけぶ声、焦熱、大焦熱、無間むげん阿鼻あびほのほの底の罪人も、是には過じとぞ見えし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)